2012年4月 1日 (日)

夫婦レベル17

主人とFacebookの話になった時のこと。

「美和さんは、Facebookやらないの?」

「楽しそうだなとは思うんだけど、使い方が……」

「そうだねえ。mixiと、あまりかわらないものねえ」

「いや、それもそうなんだけど。
 Twitterもブログもやってるのに、
 この上Facebookまでしながら、ゲーム作りしてたら、
 私の人生って、
 ほぼ架空世界で過ぎ去っていくのでは?って……」

「なにを今更(笑)」

なに、今の笑いは!?
私、現実エンジョイしてるよ!?
締め切りに追われながらだけど!!
追われてはいるけれども!!

「俺のFacebook見せてあげるよ。
 ほら、こうやってプロフィールが公開されるんだ。
 世界中の8億人以上の人が使ってるんだって」

「へえ~、すごいね。
 って、…………………………おい」

「え? なに、怖い顔して」


なんで恋愛対象、

 男性ってなってるんです?


「な、なにいっ!? どどどど、どうして!?
 っていうか、これ一年前にとったアカウントだぞ!!」

あなた!


私というものがありながら


8億人にナニ公開してるんです!?

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2011年5月10日 (火)

夫婦レベル16

我が子を背負って買い物していたら、
翌々日、ひどい筋肉痛になってしまった。


生田「もう歳ですね~」


と、肩を揉みながら私がため息を付いていると、


主人「そんなことないよ」


と、主人。


生田「でも、二日遅れですよ?」


主人「いや、こういうのは気の持ちようだから。
    ネガティブなこと言ってると、ますます落ち込んじゃうよ。
    嘘でも明るいこと言わないと、ホラ」


生田「ええっと……じゃあ、こんな感じ?

    今日も私ったらピッチピッチ!

    まるで、二十代みた~い!!


主人「そうそう、その調子」


生田「……」


主人「どした?」


生田「余計、虚しい


若干凹んでいると、


主人「いや、本当に美和さんはピチピチしてるよ」


生田「ほんとう?」


主人「ピチピチ、ピチピチ……


   すっごい跳ねてる感じがする



あなた!


ソレ、魚類のピチピチですよね?


擬音ですよね?


女の子の若々しさを表現する


ピチピチじゃないですよね?


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2011年4月23日 (土)

夫婦レベル15

主人とふたりで、テレビを見ていたときのこと。
養命酒のCMが流れてきた。

養命酒 男性は8の倍数、女性は7の倍数

男性は8の倍数、女性は7の倍数の年齢を
節目年齢といって、その時、体の変化などがあるという。


 生田「あなたは、40歳が近いんですね。
     気をつけましょうね」


と、私が言うと、


 主人「女性の倍数は7か。美和さんはいくつだ?


    49だな!(キッパリ) 」

あなた!

確かに私は姉さん女房だけど

50歳間近って、どんだけ!?



 生田「……」


固まっている私を見て、ハッと青ざめる主人。


 主人「ごめん、美和さん! 今の、素で間違えた!!!

     俺、今、トンデモないこと言った!!!

     ごめんよ~~~!!!!!」


平謝りに謝る主人。

私は、ぎり30代。
ひとまわり間違えられてえらく傷ついた夜でした。
お詫びに甘いの買ってもらう~。

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2011年2月 5日 (土)

夫婦レベル14

これは先月あった奇妙なこと。
お正月明けからいきなりの執筆フルマラソンで、
主人に家事を手伝ってもらっていました。

「いつもすみません。夕飯、何作るんですか?」

と、台所で何を作ろうか悩んでいた主人がポツリと

「う~ん。


俺、なにか色んな味がするものを


口の中に入れたいんだよね… 」


あなた!


ソレ、もはや食べ物かどうかも


怪しいです!

ああ、そこまで追い詰められてたなんて!
待っててくださいね!
仕事が終わったら、
美味しいご飯作ってあげますからね!


その数日後にあった奇妙なこと。
そんな主人のために大好物の餃子を作った時のこと。

たっぷり作ろうと大人六人分。
せっせ、せっせと作っていたのですが……

「美和さん!


俺、なんだか


待ちきれなくなってきた!」


と、おもむろにラーメンを作り、


おもむろに食べ始める主人。


あなた!


もうちょっと待てないんですか!?

でも、その後、餃子六人分。
ぺろりと平らげてくれた主人でした。

寡黙だけど、気持ちが明るい主人のおかげで
我が家はいつも笑いがたえません。
あなた、いつもありがとう!

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2011年1月10日 (月)

夫婦レベル13

最近あった奇妙なこと。
執筆フルマラソンで実家に帰り、
久しぶりに我が家に帰ってきた時のこと。

ただいま~!と帰ると、
居間で主人が四つん這いになり
ガックリ肩を落としていた。

「美和さん、俺はもうダメだ…」

「あなた、どうしたの!?」

「俺、臭いそうだったから
 ファブリーズしようと思ったら、コレ…」

と、主人が手にしていたのは…。


あなた!

ソレ、マジックリン!!

「容器は同じグリーンでも、
 泡立ちってヤツが違ったよなあ……」

「……
 お風呂いれましょうね」

みなさん、あけましておめでとうございます。
こんな感じで、我が家は平和です。

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2010年7月 1日 (木)

夫婦レベル12

思うように運動できない今だから、
せめて食べるものには気をつけようと決意する。
と、仕事から帰った主人が声をかける。


主人
「美和さ~ん!

 今日も執筆フルマラソンでしょう?

 エクレアとシュークリーム

 買ってきたよ~!


チーズケーキも見えるのは

気のせい?


若いお嬢さん方と話す機会があると、
ついつい楽しくて長話しになってしまう、気をつけねば。

主人
「生田さんって、

 あんなに若くて可愛いのに経験豊富ですごいですね~、

 なんて言われたから、

 本当の歳言っといたよ


別に誤魔化してない


せっかくなんでも似合うのに、
ジーンズばかりじゃもったいないよ~、
との知人の一言を真に受け、
アジアンテイストの服を手に取る。

生田
「これはさすがに十代後半までか……」

主人
「いや、ぜんぜんいける。

 だけど、美和さん、たぶん少年になる


年齢はどっちに超えてもいい

だが、性別は超えさすな


突然、主人がクスクス笑い出す。

生田
「何か面白いことでもありました?」

主人
いやあ

 “美和さんは、ほんと

 男らしい男だからなあ”――

 って言ったの思い出して

 ソレ全部、男じゃん!って(笑)


ツッコミたいのは私です

結婚三年目。
おかげさまで家族そろって幸せいっぱいの日々。
時折思い出す、主人との出会い――。
私のどこがよかったのかな?

主人
美和さんの良さは

 頑丈な上にしぶといとこだからな

あなたは妻に

何を求めていたのです?


結婚して三年目。
おかげさまで幸せいっぱいの日々。
だが、自分がもし病気や怪我になったらどうしようかと、
不安になることもある。

主人
大丈夫! 美和さん

 外見は華麗で儚げなくせに

 中身はちっとも

 そんなことないから!

 簡単には、死なない!


だから、あなたは妻に何を……


結婚して三年目。
おかげさまで幸せいっぱい。
だが、もし主人の身に何かあったらと思うと――。

主人
大丈夫!

 美和さんは逞しいから

 俺がいなくても

 ぜんぜん生きていけるって!

あなた!

あなたは、もしかして

私に不満でもありますか?

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2010年5月10日 (月)

夫婦レベル11

ひどい風邪をひいてしまった。
病気になると心細くなる。
そして熱が出ると、言動がすこーしおかしくなってくる。

エネルギー切れを感じて、
夢遊病のように冷蔵庫に向かう。
冷蔵庫を開けて、中身をじっと見守る。


  生田「……」

  主人「な、なにしてるのかな?」

  生田「おみまいにもらったミルキーロール……」

  主人「あなた、さっきひとりで食べちゃったじゃない」


まさに、「飯はまだかのう?」
「やだわ、おじいちゃん、さっき食べたでしょう?」な状態。

駄目だこりゃ。

そんな私を甲斐甲斐しく看病してくれている主人に、
感謝の気持ちを伝えるより先に、申し訳ない気持ちが向いてしまった。


  生田「すみません、せっかくのお休みに……」

  主人「愛しい妻が倒れてるんですよ。
      喜んでお世話するってもんでしょう!」


嬉しさに、じわ~っと涙がこみあがってくる。
嬉しさと照れくささが、
熱で朦朧とする頭をさらにのぼせ上がらせたのか、


  生田「じゃあ、その愛を、

      携帯電話の充電具合で

      あらわすと?


ナゼ、携帯電話?>私


買ったばかりの携帯電話が充電されているのを見てしまったからだった。
こりゃ、相当、風邪にやられてるな~、と思っていると、
主人がうなりはじめた。


  主人「う~ん。

     98%くらいかな?


あなた!

その減った2%は、なに?

なんか、

すっごくリアルなんですけど!


あとで確認すると、
いつもゲーム作りのときに設定に力を入れる
私にあわせて『携帯電話の充電器』という設定に
忠実であろうとしたとかなんとか――
よくわからない奥深い配慮が。

それでも、ミルキーロールを買ってきてくれる
優しい主人です。

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2010年4月16日 (金)

夫婦レベル10

あかちゃんとのんびりテレビを見ていたら主人が声をかけてきた。


   主人「ねえ美和さん」

   生田「はい?」

   主人「おじゃる丸ってなんで、

      ゴキブリ連れてるの?


  生田「あなた!

      それは、蛍のでんボ君です!


まったく、蛍をゴキブリ扱いするとは!
あんまりです!

そして、数日後――。


   主人「髪も切ったし、ひげ剃りもしっかりやっとくか」

   生田「泥棒ヒゲも良いんですけどねえ~。剃っちゃいます?」

   主人「おお、剃る剃る。スッキリしてくるぞ」


と、主人を見送ってしばらくすると、洗面所から悲鳴が上がりました。


   主人「たいへんだ、美和さん!」

   生田「どうしました!?」

   主人「まゆげ、剃っちゃった!


そこには、平安時代のように、おじゃる眉になった主人が……。

あなた!

スッキリするにも程度というものが!


   生田「来週は人に会うんですよ!?」


   主人「どうして、

      やっちゃったんだろ~?

      おじゃる丸の呪い?


違います!

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2009年9月13日 (日)

夫婦レベル9

それは郵便局のCMを見ていた時のことだった。

お母さんと娘さんが郵便局に行き、
年賀状の予約などで貰えるスタンプを集めて、
豪華賞品を狙うという内容だ。

生田「あ、見て見て。かわいいですよ~。

    母子でおそろいのお洋服」


主人「狙うは神戸牛!――だっけ?

    あれ、たしか食器もあったよ」


生田「え、どこのブランドですか?

    ウェッジウッド? マイセン? アビランド?」


主人「有名なところのだよ。

    えーっと、たしかカタカナで三文字

    マルタ……


あなた!

ソレは、どこの文明!?


正解はナルミでした。「ル」しかあってない。

写真は主人が作ってくれたタコライス。
でも外見はタコライスだけど、味は焼き飯でした。

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2009年3月14日 (土)

夫婦レベル8

今朝、主人から謎のメールが届きました。


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  生田「なになに? ”筆者の手元に宝の秘密あり”」


ふと、愛用のパソコンを見ると……。


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なにか貼ってあります!

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  生田「”裏番組”!?」


ネットで検索しますが、ウィキペディアがヒット。
どうも違うようです。


  生田「ひらがなにしてみると、う、ら、ば、ん、ぐ、み……。

     アルファベットだと、URA、BAN、GUMI……。

     うーん?」


と、見かねてた主人が、


  主人「そうか、美和さんはそういう発想か。

     もっとストレートに考えていいよ」


  生田「それじゃあ、テレビかなあ?」


と、テレビの裏に、次のメッセージが!


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  生田「”へこたれぬ我は赤き神”

     これは――!」


これはピンと来ました。
我が家には、家族を守る頼もしいおふたりが――。


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ありました!

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  生田「”回転こそ我が生き様”

     わかった!」


回転と言えば――。


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洗濯機です!


  生田「次のメッセージは、”白き巨人の足下に眠る”

     あっ!」

090314h


どきどきして、冷蔵庫を開けてみると……。


090314i


ありました!


  生田「ありがとう! うれしいです!」

  主人「よかったよ、たどりついて」


090314j


冷蔵庫にあったのは、可愛いチョコレートでした。
コーヒーを入れて、美味しくいただきました。
楽しくはじまった一日。


090314k


主人のくれたメッセージです。

090314l


今日は、ちょっとシナリオのお仕事をお休みして、
家族とのんびりすごします。

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