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2012年5月14日 (月)

ゲーム開発者Twitterの心得(1)

 ご質問を頂いたので、私なりの
ゲーム開発者としてのTwitterでの振る舞いについて、
何回かに分けて、まとめていこうと思います。

 ですが、これは私の個人の考えです。
実際には、所属する開発さんやタイトルごとに、
守らねばならない約束事は違いますので、
個々のケースについては、担当の方と相談されてください。



(1)発売前のマナーについて

 ゲームの発売前、やってはいけないことは沢山あります。
まず第一に思いつくのは、「ネタバレを避ける事」だと思います。
 では、どんなことについて気をつけていくべきでしょうか?

  ・作品の内容

  ・開発者情報

  ・開発スケジュール

 以上が、ネタバレしてはいけない主な項目です。
開発に携わった方なら理解されていると思います。
 「守秘義務」という考え方ですね。

 しかし、開発関係者がTwitterを常用している場合、
なにげない発言から、情報がリークしてしまう可能性があるのです。
 例えば以下のようなつぶやきです。


 例1)「今やってる仕事はRPGなんですが、昔の同僚もいて楽しいです」

  →
    開発さんによっては、
    そのジャンルを開発することや関わっている開発者さんを、
    秘密にしたい場合もありますので、避けたほうがいいです。


 例2)「今、すごく大変なんです。でも半年後には発売しますので……」

  →
    開発さんによっては、
    開発スケジュールを伏せたい場合があるので、
    避けたほうがいいです。


 「この程度の発言で問題になるの?」と、
驚かれてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 その発言が問題かどうかをチェックするのは、
発言している側ではなく、関わっている会社の方々です。

 特に未発表、未発売のタイトルには、
ユーザーのみなさんに知らせていく段取りとなる
「宣伝計画」や、それにより期待される「宣伝効果」
というものがあります。

 内容を部分的に伏せてミステリアスにしてみたり、
有名な開発者さんのお名前だけを前に出したりして、
情報を公開する順番があるわけですね。

 そんな中で、開発者がポロッと発言してしまうと、
宣伝計画が狂ってしまうこともあるのです。

 開発は、チームで挑む仕事です。

 スタンドプレイで、みんなの仕事を壊してしまうのは、
やってはいけないことですよね。
 情報の取り扱いには重々お気をつけ下さい。



 なによりゲームは、遊んで下さるユーザーさんのものです。

 楽しみに待っていらっしゃるユーザーさんのためにも、
作品を大切に届けるようにしましょう。

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