吾もまた終わりなき旅路を往く無名の旅人也
今日は、先輩とお食事に行ってきました。
長年尊敬している先輩です。
この先輩の凄いところは、「自分はこうだった」という体験談の後に、
「でも、生田さんの場合はどうだろうな?」と
やんわりとしたパス出しをしてくださるところです。
結局、成功者であろうとなかろうと、
その人の人生はその人のオリジナルのもので、
他人がどんなに真似したって、
同じような成功者に成れるかどうかなどわからないのです。
――誰もが、唯一無二の人生を送っている。
――だから、他人への助言というのは難しい。
この先輩もたぶんそれをご存知でなのだと思います。
だから、私へパスを返してくださるのでしょう。
そして、「応援してるよ」「一緒に頑張ろう」と軽く背を押し、
見守ってくれているのだと思うのです。
これぞ先輩の鑑!というような方なんです。
先輩の話をすると友人たちには「羨ましい~」と言われます。
これは私の自慢です。
「俺は後輩を育てたい」
そう先輩は言います。
自分が歩んで経験してきたことを、後輩たちに教え、
後輩たちには自分の歩んできた道のりの、さらに先に行って欲しいのだと。
目の前の霧が晴れ、さあっと視界が開けていくような、そんな気がしました。
先輩から後輩へ、後輩からそのまた後輩へ。
途切れること無くバトンを繋ぎ、面白いこと、楽しいこと、
そういうものを作り続けていく道のり。
時を超えて、個を超えて、受け継がれていく物語――。
未だ見ぬ地平へ向けて――。
命をつなぎあって、歩いて行く名もなき旅人たちの群れ――。
そのひとりに、私もなりたいと思いました。
どうしても、この先輩と一緒に仕事をしなくてはならない。
決意を新たにした今日という日でした。
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