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2011年5月12日 (木)

ママの誘導尋問

我が子と買い物に行った帰り道。
我が子が案の定ぐずり始めた。

ウィンドウショッピングも、公園も、
楽しいことはもう終わりだと分かってしまうのか、
帰り道というのは、ぐずることが多い。

陽も陰ってきて、
人々が影を引きずり家路を急いでいる様子も、
少し寂しい感じもするのかもしれない。

今日はスーパーで買ったバナナをあげて、
気を紛らわせることにした。


生田「バナナ、どうぞ~」

我が子「うん、ばなな~」


美味しそうにバナナを食べる我が子。
ご機嫌が治ったみたいだ。


生田「バナナ、おいしい?」


我が子「うん、ばなな、おいし~」


生田「どう? 甘い?」


我が子「うん、どう、あまい~」


私の言葉を繰り返し、もくもくとバナナを食べる我が子。
ちょっと面白くなってしまって、つい。


生田「ばなな、イエーイ!!」


我が子「ばなな、いえーい!!」


ちょっと悪かったなあと思って、


生田「ごめんね~。ママふざけちゃった~」


と謝ると、


我が子「ごめんしゃーい」


と一緒に謝る。


生田「君は悪くないのよ。謝らないでいいのよ」


我が子「うーん???」


我が子はまだ言葉をモノマネしてしまう。
それでも、そこには我が子らしい気持ちが感じられる。

あとどれくらい、こんなおバカなやり取りできるかな、
などと思いながら、少し先の未来を思う。

こどもは日々成長し、一日、一日と、親から離れていく。
けれど、我が子が十分に成長し、
自分の言葉で自分の気持ちを伝えられるようになっても、
それが私たちの距離を遠ざけるものではないはずだ。

未来の帰り道にも、きっと
大きくなった我が子との会話が待っている。
その日を楽しみにしていよう。

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