« 慣れたり慣れなかったり | トップページ | パエトーン »

2011年4月 2日 (土)

母子文通

避難所の生活をお義母さんが時折メールしてくれる。

温かいものが食べられた。
買い物にいくことができた。
お風呂に入れた。

当たり前にできていたことが、
今はすべて、「ありがたいこと」だった。

大変なはずなのに、相変わらず
心配をかけるようなことは一切書かない。

「欲しい物はありますか?」と尋ねても、
みんなが良くしてくれるから大丈夫だという。

東北の方々は、ほんとうに人がいい。
自分より辛い人がいるからと、すぐ遠慮する。

「それでもなにか欲しい物は?」としつこく聞いていたら、
「なにか考えておきますね」と返事が変わった。


  主人「美和さんは俺にできないことをしてくれてる。
      ありがとう」

  生田「いえ、こういう時は娘の出番なんですよ、たぶん」


「遠慮させちゃならんぞ!」と心に言い聞かせる。
明日もメールするのだ。

|

« 慣れたり慣れなかったり | トップページ | パエトーン »