« NHK南相馬市市長インタビュー | トップページ | 未だ見ぬ笑顔 »

2011年3月24日 (木)

途切れることなく

被災地の方への支援の手が伸び、
南相馬市からも多くの方が避難できたと聞きました。
本当に、本当に、ありがたいことです。

人を助けられるのは、やはり
生きた人間の手だけなのだと痛感しました。

ニュースを見れば心が痛みます。
避難所で散り散りになってしまったご家族ご友人が、
また一緒に同じ時を過ごせるようになって欲しい。
一刻も早く、海と山に囲まれたあの美しい福島の風景を、
おいしい水や空気を、取り戻して欲しい。

望みはいくらでも、涙も。尽きることがありません。
おそらく、みなさんも思いは同じだと思います。

願いに比べ、自分ができることは僅かです。
ネット社会になって、様々な情報が得られる分、
無力感に苛まれることもあります。
今回のような未曽有の国家的危機では特に。

それでもそれに打ちのめされず、心の元気を保って、
誰かができなかったことではなく、自分にできないことでもなく、
今、自分ができることを見つめ、コツコツと積み上げていく――。
それしか無いのです。

節電。買い占めをしないこと。
でも、使うべきお金を使い、経済を支えること。

被災した家族にメールや電話をして、
みんなの心の声を聞くこと。

好きな作品に触れて、勇気や喜びをもらうこと。
先輩や友人に激励されたり、
悲しみを聞いてもらったすること。

そして軽くなったその心で、
また誰かの心を支えていくこと。

ひとつひとつは
たいしたことではないかもしれない。
でもきっと、そうした多くの人の思いある行動が、
途切れなくつながっていくことで、
未来のみんなの助けになると信じています。

誰もが、飲み水や野菜や雨や外出に不安を抱かず、
子供たちを思う存分、外で遊ばすことができる――。
そんな二週間前までは当たり前にそこにあった普通の日々。
それを、いつか取り戻せるように。

途切れることなく、戦っていこう。
私たちは、誰ひとり孤独ではない。
そう信じています。

|

« NHK南相馬市市長インタビュー | トップページ | 未だ見ぬ笑顔 »