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2011年3月30日 (水)

かっこいい白菜

近所は、ここのところとても静かだ。
いつもは子どもたちの声で溢れているのに
その声が聞こえてこない。

買い物に出ると、人々の声が聞こえてホッとする。
誰かの暮らしが普通にそこにあり、
明日もそれが続いていくと思えることが嬉しい。

今日は牛乳と果物のジュースを買うことができた。
子供が欲しがっていたピルクルは売り切れだったけれど、
イチゴとバナナで許してもらえると思う。


おやつの時間、
主人がホットケーキを焼こうと粉を練り始めた。
すると……


 主人「美和さん、卵とってー」

 生田「あ! 朝御飯の目玉焼きで使い切っちゃいました!」

 主人「じゃあ、この練りに練った粉は何になるんだろう……?」

 生田「私、買出しに行ってきます!
     六時までなら、まだ間に合うかもしれません」


急に緊迫した様子に、
遊んでいた積み木を放り出して、
我が子が飛んで来た。


 我が子「うーむ! だいじょぶ!
      はくしゃい、あるよ!」


訳すと……


 「たまごがなくても、とっても、だいじょうぶ!
  だって、はくさいが、あるんだよ!」


そういえば、おばあちゃんと遊びに行った公園で、
大きな木を見ながら、


 我が子「おっきー、きいね。はくさいみたい!
      (大きい、木ね。白菜みたい!)」


と言っていたらしいから、
我が子の中で白菜とは、とてもおいしくて、
かっこいい存在なのかもしれない。


誰かの声があるのは嬉しい。
それが、会話であればなお嬉しい。

誰かの声に答える人が居ること。
自分の声に答える人が居ること。
それが、馬鹿みたいに嬉しくてありがたい日もある。

今日は、そんな日だった。

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