夫婦レベル12
思うように運動できない今だから、
せめて食べるものには気をつけようと決意する。
と、仕事から帰った主人が声をかける。
主人
「美和さ~ん!
今日も執筆フルマラソンでしょう?
エクレアとシュークリーム
買ってきたよ~!」
チーズケーキも見えるのは
気のせい?
若いお嬢さん方と話す機会があると、
ついつい楽しくて長話しになってしまう、気をつけねば。
主人
「生田さんって、
あんなに若くて可愛いのに経験豊富ですごいですね~、
なんて言われたから、
本当の歳言っといたよ」
別に誤魔化してない。
せっかくなんでも似合うのに、
ジーンズばかりじゃもったいないよ~、
との知人の一言を真に受け、
アジアンテイストの服を手に取る。
生田
「これはさすがに十代後半までか……」
主人
「いや、ぜんぜんいける。
だけど、美和さん、たぶん少年になる」
年齢はどっちに超えてもいい。
だが、性別は超えさすな。
突然、主人がクスクス笑い出す。
生田
「何か面白いことでもありました?」
主人
「いやあ、
“美和さんは、ほんと
男らしい男だからなあ”――、
って言ったの思い出して。
ソレ全部、男じゃん!って(笑)」
ツッコミたいのは私です。
結婚三年目。
おかげさまで家族そろって幸せいっぱいの日々。
時折思い出す、主人との出会い――。
私のどこがよかったのかな?
主人
「美和さんの良さは、
頑丈な上にしぶといとこだからな」
あなたは妻に
何を求めていたのです?
結婚して三年目。
おかげさまで幸せいっぱいの日々。
だが、自分がもし病気や怪我になったらどうしようかと、
不安になることもある。
主人
「大丈夫! 美和さん
外見は華麗で儚げなくせに、
中身はちっとも
そんなことないから!
簡単には、死なない!」
だから、あなたは妻に何を……
結婚して三年目。
おかげさまで幸せいっぱい。
だが、もし主人の身に何かあったらと思うと――。
主人
「大丈夫!
美和さんは逞しいから、
俺がいなくても、
ぜんぜん生きていけるって!」
あなた!
あなたは、もしかして
私に不満でもありますか?
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