730日の解放
携帯電話が故障しました。
数日前、ボタンが突然反応しなくなって、
メールも電話もできない状態に。
およそ二年ぶりに携帯電話がない生活です。
仕事のやりとりは会社電話とPCメールですし、
それほど困らないと思っていたのですが、
いざ、携帯電話がなくなってみると、やはり不安です。
ショックだったのが、
実家の電話番号がおぼつかなかったこと。
思い出せるのは、子供時代に住んでいた家の番号なんですよね。
パソコンや携帯電話を使うようになってから、
電話番号や住所を覚えることは少なくなりました。
こういう話になると思い出すのが友人の言葉――。
「ファティマの知識は焼き付けだ、というだろう。
我々が子供時代に仕入れた
アニソン100曲くらいガツンと消去して、
新たな記憶容量として確保出来れば、
俺たちはもっと賢くなれるんじゃなかろうか?」
ああ~、なれるかも。
でも、やっぱり無駄知識仕入れこんでそう。
というか、生活に必要な知識の習得より、
無駄知識のために記憶容量を割きがちだから、
我々はこうした(?)大人になったわけではないだろうか?
やはり、本体性能に問題が……?
と、馬鹿話に花を咲かせたりしていたら、
ふと学生時代を思い出しました。
私が学生だった頃には携帯電話がなかったのです。
その頃は、人と人との距離がもう少し遠くて、
電話をかけるにも、その子のお母さんとまず話してから、
その子につないでもらうような、そんな手順がありました。
だからこそ時間をかけてゆっくり仲良くなっていった気がします。
携帯のない生活は、あの頃の雰囲気を
少しだけ思い出させてくれました。
| 固定リンク