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2009年11月23日 (月)

会いたかった風景

子供が生まれてから、どうしても行きたくなった所があった。
私が育った町だ。

091123

丘の上にある大きな広場と小さな小学校。
それを囲むように緑の斜面に団地が並び立つ。
なんだか、RPGに出てくる城塞都市のようにも見えてくる。

二十年ぶりに、その地に立った。
緑はだいぶ削られ、駐車場になっていた。
カエルが冬眠していたうろのある木も、
アゲハが立ち寄る背の雑木林も跡形もない。

公園を見渡し、不思議な気持ちになる。

――こんなに小さかったんだ。

その小さく思える公園を、今、
やっと歩けるようになったわが子がてくてくと歩いていく。

すっと、記憶がよみがえる。
男の子たちに混じって野球をしたこと。
父とのキャッチボール。夏休みのラジオ体操。
サッカーも、縄跳びも、ドロジュンも。
ここに来れば、いつも誰かがいた。

わが子の背に、幼い自分が重なる。

――この子にとっては、きっと、大きな大きな公園なのだ。

そう思うと、あの日のままだなと思う。
ただただ懐かしい。

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