スタジアムへ行こう!
スタジアムって、どうしてあんなに楽しんだろうか?
その場にいる全ての人が、勝利を願っている。
気持ちがひとつになる。
それが心地よいのだろう。
昨今は、娯楽面での選択肢が多くなって、
人々は、それぞれの信じる趣味にのめり込み、
散り散りになってしまっている。
家族みんなで見てるテレビ番組。
職場のみんなが知ってる映画。
クラスの半分くらいが遊んでるゲーム。
ひょうきん族派とドリフ派、ドラクエ派とエフエフ派。
どっちを見てる? どっちを遊びたい?
ほんの少し前まではそんな、
「みんなが知ってたなにか」があったはずなのに
今は、なかなか見つけられない。
年齢、性別、出身や職業を超えて楽しくおしゃべりする
そんな「なにか」が見つけられない。
けれども、スタジアムに行けば、
同じ気持ちを、同じ瞬間に持てるとわかる。
ゴールが決まった時、カウンターされた時、
審判の判定が微妙だった時、みんなが声を張り上げる。
見知らぬ人同士が、その瞬間、心をひとつにしている。
芸能人のスキャンダルや悲しい事件、恐ろしい病気の蔓延。
そういったショックでも、人は心をひとつにできる。
でもやっぱり、楽しいことで心を合わせる方が毎日は楽しくなる。
だから私は、スタジアムに足を運ぶ。
Jリーグ、川崎VS山形の試合では、こんな得点も。
――来場したお客様に、10万本ものバナナをプレゼント!
バナナをむしゃむしゃしながら、「行けー!そこだー!」と叫ぶ、踊る。
こんな体験を、1万7千人もの見知らぬ人たちと分かち合う。
モンテディオ山形は負けてしまったけれど、
スタジアムで過ごした時間は文句なく楽しかった。
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