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2008年1月14日 (月)

宮島延長戦!

そんなわけで、広島一泊!
お好み焼きもネギ焼きもおいしかったです。

早朝からフェリーで宮島へ。
ちょうど朝日が昇る頃、宮島が近づいてきました。
なんともいえぬ厳かな雰囲気です。

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そして――
念願の青空の下のこの絶景です!

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潮が引いて、海底にある藻が現れています。
濡れて光る鮮やかな緑の藻、空の青色、鳥居の赤。
美しいRGBです。




この炎、なんでしょうか?

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古いお札やお守りを焼いているんだそうです。
一年間、ありがとうございました。

観光客の皆さんも火にあたりに来ていました。
凍える体を温めるためです。

私たちも少しだけお邪魔します。
かじかんだ手がほぐれていきます。

生田「体もあったまったですし、ちょっと歩きたいですね」

主人「美和さん、お腹すいたんでしょう?
    そろそろ、お店も開く頃だ。ちょっと見てみましょう」

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商店街も風情がありますね。素敵です。

そして、焼きたての――。

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もみじ饅頭!

あたり一面、お饅頭を焼く、とってもいい匂いが漂っているんです。
焼きたての温かいもみじ饅頭は、格別においしかったです!
ああ、もっともっと食べたい! 一箱くらい食べたい……!


主人「美和さん、満足したみたいだね」

生田「はい! (もっと食べたいです!)」


主人「よかったよかった。

    ところで美和さん、

    この島には

    ロープウェイというものがあってね


生田「はい?




あれよあれよという間に、コレです。

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生田「ちょっと、高くないですか、コレ?」

主人「高いですね。やー、こんなにすごいとは……」

生田「あなた、ひょっとして怖いんじゃ……」

主人「いや……」

生田「……」

主人「……」


しばしの沈黙。
しばらくして、主人がふと何かに目を留めます。


主人「美和さん、百円ガイドがあるよ。聞いてみよう」

百円を入れると音声が流れ、歴史や観光名所を教えてくれるのです。


ガイド「(前略)――そのカラスが神の使いとして――」

生田「カラスですって」

主人「カラスだねえ」


ガイド「(中略)――こうして宮島の歴史は――」

生田「歴史あるんですって」

主人「歴史あるよねえ」


ガイド「(中略)――この後も宮島観光をお楽しみください――」

生田「まぎれませんね」

主人「まぎれないねえ」


生田「本気で怖いですね」

主人「まったくだな。

   誰だ乗ろうなんていったのは


あなた!

あなたが言ったんですよ!


主人「だいじょうぶ、だいじょうぶ。

   ロープウェイを乗り継いで、

   後は徒歩だから


生田「乗り継いで、徒歩?


そこから山頂までは山道のようです。
おじいちゃんおばあちゃんのグループがどんどん登っていきます。

生田「みなさん、元気ですねえ。

   あ、みなさんステキな杖持ってるんですねえ。
   荷物も背負ってるし。靴も登山靴だ。

   ……? あれ?

   なんで、山装備なんだろう?


主人「……」


数分後――。


生田「(ぜー、はー、ぜー、はー)」


思いのほか険しい山道に青ざめる私。
主人も、若干青ざめています。


主人「美和さん、休むか?」

生田「(うなずく)」

主人「よし、ゆっくりでいいからな


まだ、登る気なんだ……。


休んでも全快とはいきません。
歩き出せば、すぐにゴツゴツした岩肌や、滑りやすい足元が容赦なく襲ってきます。

一応道らしいものはあるのですが、
ところどころ土がむき出しになっていて、ぬかるんでいます。

緊張の連続です。
体力のない私は必死です。

不意に視界が開け、ごっそりと削り取られた崖が見えてしまいました。
明らかに、最近崩れたような……。


生田「あの、ソコ、崖崩れ……」

主人「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ロープ張ってあるから」


生田「うわ! (つまずきかけた)」

主人「だいじょうぶだいじょうぶ。
   こうやって、転んだ時に備えて両手をフリーにして……」




あなた!

あなたの「だいじょうぶ」は

ぜんぜんだいじょうぶじゃないです!




命の危険を感じながらも、山頂まで。

魂が抜けたような私を待っていたのは――。

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この絶景。
四方がぐるりと海です。


生田「すごい!」

主人「登ってよかったでしょう」

生田「はい!」


神々のいらっしゃる島に登った!、という達成感がありました。
小さく鳥居も見えて、みなさんご家族で記念撮影です。


主人「さて、じゃあ、行きますか!」

生田「う……。また、あの道帰るのですね」


来た時と同じだけの体力を消耗して、
来た時と同じだけの恐怖を味わって、
神々の世界を離れ、やっと私たちの住む世界下界へ――。



すっかり疲れ果てた私を見かねて、主人が声をかけます。


主人「あなご飯でおいしいお店があるみたいだよ。
   行ってみようか?」

生田「はい!」

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あまくておいしいふっくらご飯。
生き返りました。



最後にもう一度。
青空と青い海に佇む、大鳥居を眺めます。

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生田「この風景、焼き付けておかないと」

主人「なに言ってるの。また来ればいいじゃないか」

生田「はい!」


なんどか命の危険を感じながらも、三連休は大満足で終えたのでした。

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