滋味あふれる冬の味覚
「美和さん、今日は牡蠣を食べに行きましょう」
「え? 今からですか?」
というわけで、今日になって突然、
牡蠣を食べに行くことになりました!
連れて行ってもらったのは、海沿いの牡蠣小屋です。
山盛りの牡蠣を自分で焼いていただきます。
小さいもので2、3分、
大きいものだと5分くらい焼くといいみたいです。
中から汁が出てきたら、食べごろの合図です。
殻の隙間にナイフを差し込んで、こじ開けます。
親子連れやご夫婦もいらっしゃいましたが、
殻を開けるのは男性の役目のようでした。
みなさんナイフさばきがさまになっています。
殻をナイフでこじ開けて開くのがダイナミックで、
見ていてとっても楽しかったです。
殻から取り出した牡蠣の身は、
ミルク色で、ふっくらしていて、きれいです。
自分で焼いて食べるのは初めてなので、
恐る恐る、口に運んでみます。
「おおおおっ!!」
「すんごく、おいしい!!」
ひとくちでいただくと、
口の中に、ふわーっと潮の香りが広がります。
とっても濃厚な味なのです。
歯ごたえもしっかりとあって、噛めば噛むほど、
潮の味と身の甘みが混ざって、おいしいです。
なにもつけなくても、とてもおいしいんですよ!
最初は、「こんなに食べられるかしら?」
と思っていたのに、
あっというまに、二皿も食べてしまいました。
この季節だけの贅沢ですね。
あんまりおいしくって、楽しかったので、
主人に「どうして連れてきてくれたんですか?」
と尋ねると、
「美和さん、体調ずっと崩してるから、
栄養があるものを食べてほしかったんだよ」
こんな素敵な言葉が、一番の、心のご馳走です。
牡蠣のおいしさが一段と増しました。
おいしいものがあって、
好きな人と一緒の時をすごせて、
今日も楽しい一日でした!
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