夫婦レベル2
生田と書いて、「しょうだ」と読む名字は珍しいです。
初対面では、「いくたさん」と呼ばれることがほとんどでした。
「なまださん」や、「しょうびかずさん」と呼ばれたこともあります。
「生田美」と「和」で区切って読んでいるらしいのですが、
田んぼは、何処にいったのでしょうか?
あと「なまでん」——。これはこれで良い名前だと思います。
これだけ多彩な名字を持つ私ですが、
主人は初対面から「しょうださん」と呼んでくれて、一度も間違えたことがありません。
私が親しい方々にお礼状をしたためていると、そんな主人が声をかけてきました。
「君のお世話になった人達だから、俺も挨拶させてほしい」
「ほんとう!? ありがとー!」
私が大切に思っているひとを、主人も大切に思ってくれる——。
こんな時、とっても嬉しくなります。
しばらく幸せを噛みしめていると、主人が慌てはじめました。
「どうしたの?」
「”生田の夫です”、と書こうとして、
”生の夫”って書いた」
あなた!
私の田んぼはっ!?
いやいや。甘いものでも誤魔化されませんぞ。
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