なにしてるの?
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入籍の記念にと、主人が旅行を企画してくれていました。
緑と水の綺麗な、温泉の町です。
雲の傘がゆるゆると退いて、綺麗な山頂が見えてきます。
田んぼを風が渡っていくと、草がいっせいに揺らぎます。
葉の表と裏とで、陽を跳ね返して、キラキラしています。
この町は、初夏には蛍が見られるそうです。
宿はとても静かです。
まるで雪の深い里のように、
音が吸い込まれて消えていくほどに思えます。
温泉に入って、休んで、また温泉に入って、雑誌や小説を読んで。
過ぎていく時間を、のんびり過ごします。
何かに追い立てられることのない日。
誰も私を待っていない日。
いいです。
忙しく名所を回る旅も好きですけれど、
こういうのもいい。
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2007年8月8日、結婚しました!
私の人生に、
こんな日が来るとは思いませんでした。
まるで誰かがそうなるように
してくれたのではないかと思ってしまいます。
私たちを見守っているゲームマスターがいて、
ヒーローポイントつぎ込んで、
うまいこと伏線を張り巡らしてくれたんじゃないかと。
そんな気さえしてくるのです。
でも、出会いはすべて、そうしたものなのでしょう。
世界の中から、その時にその人に出会うということは、
すべて特別なことなのでしょう。
人は、個として独立してあるのではなく、
無数の特別な出会いの連なりによって、
紡ぎ出されているのだと思います。
今の私も、その大きな連なりの一部として
存在しているんですね。
すべての出会いに感謝しています。
ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
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「明日は、××(聞いたことのない地名)へ行こうと思うんです」
「はい?」
「ええ、ですから。
明日は、××(やっぱり聞いたことのない地名)へ
行こうと思うんです」
「ど、どこですか、ソコ?」
と、彼はおもむろに地図を開き、
「我々が今いる現在位置がここですね。
××は、こちらです。
電車とバスを乗り継いで行けます。
ここではですね……」
と、彼はガイドブックのページをめくり、
おいしそうなお刺し身の写真を、ビシッと指差します。
「新鮮な海の幸が食べれるそうです」
「おおー!」
「イカの踊り食いもあります。
食べたことあります?」
「ないです!」
「ここに行けば食べられます。
食べましょう」
「はい!」
私の婚約者は、突然、行動する人です。
西へ東へ、南へ北へ。
あちこちへ。
旅の中に住んでるみたいです。
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